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プロネクサスベトナム現地レポート(2020年12月 VOL.13)

プロネクサスベトナムが、ベトナム現地情報をお伝えいたします。

今回のテーマは、ベトナムへの海外からの直接投資(Foreign Direct Investment以下、FDI)の動向についてです。全世界で流行中の新型コロナウイルスの影響で、日本のベトナムへのFDI投資件数ならびに投資額は、前月の傾向から変化なく、前年の同時期と比較して減少しております。

【FDI動向の概要(1月~11月)】*11月の数値は、20日時点の速報値

1.日本の対越投資動向

  • 日本の2020年1月から11月までのFDI投資額は約21億1,144万USドル(*2019年同期間:約33億3,387万USドル、63.3%%)
  • 日本の2020年1月から11月までのFDI投資件数は、889件(*2019年同期間:1,315件、67.6%)
  • 証券投資件数を除いた日本の2020年1月から11月までのFDI投資件数は、390件。(*2019年同期間:598件、65.2%)
    *下グラフ参照

    *証券投資を除くFDI投資件数の統計データは、会社設立や増資等の日系企業の直接的な進出動向の判断指標の一つとなる数値です。

 

2.世界の対越投資動向

 2020年11月現在、海外からのベトナムへの直接投資は、109の国と地域から投資が行われており、投資金額・投資件数の上位5か国は以下のとおりです。

<主な大型プロジェクト>

  • 液化天然ガス(LNG)の発電所プロジェクトの約40億USドル(シンガポール)2020/1
  • ロンソン石油化学コンビナート建設プロジェクトで約13億USドル(タイ)2020/4
  • ベトナム・ハノイ市の不動産開発事業「スターレイク・プロジェクト」に関する追加投資で、約7憶USドル(韓国)2020/6
  • ペガトロンではゲーム機器等の工場建設プロジェクトで約7億USドル(台湾)2020/10
  • タイヤメーカーJINYU TIRE(ジンユータイヤ)のタイニン省フォックドン工業団地の工場建設プロジェクトで約3億USドル(中国)2020/1
  • 上記の大型プロジェクトなどがFDI投資金額全体を下支えしており、全世界からのベトナムへの投資金額は、対前年同時期と比較して83.1%で推移。

*引用元:ベトナム外国投資庁

<外国からの投資に回復の兆し>

コロナウイルスの影響を受け、2020年11月時点においても、FDI投資件数ベースでは依然として対前年比で約68%に留まっているものの、ベトナムではコロナウイルスの感染拡大が一定の水準に抑えられていることから、FDI投資にも改善の兆しがみられます。世界的には、未だに海外からの投資受け入れが減退基調にあるなか、いち早くコロナウイルスの影響を脱しつつあるベトナムの、投資先としての魅力は、今後も海外投資家の興味と関心を引くことが見込まれます。

以上、プロネクサスベトナムが海外からの投資動向について、お知らせ致しました。
次回は、【日本人の知らないベトナム人の特徴、習慣】をお伝え致します。

プロネクサスベトナム現地レポート(2020年12月 VOL.13)

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