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コラム

プロネクサスベトナム現地レポート(2020年11月 VOL.12)

プロネクサスベトナムが、ベトナム現地情報をお伝えいたします。
今回のテーマは、【ベトナムにおけるジャパンブランド】についてです。今回は、「日本食料理店」についてご紹介します。

【ホーチミン市の日本食料理店について】

 以前より、ベトナム・ホーチミン市内には数多くの日本食料理店があります。その数は首都ハノイ市よりも多く、少し古い統計データですがJETROホーチミン事務所の調べによると、2015年時点でベトナム全土に770件の日本食レストランが存在し、その内、約400件がホーチミン市内に立地しているとのデータもあります。筆者も、ハノイ市からの日本人駐在員の出張者から日本食料理店が多いことを羨ましがられた経験があります。加えて、日本食料理のレパートリーも豊富です。例えば、ラーメンについていえば、味噌・豚骨・横浜家系・二郎系など、まるで日本にいるかのような選択肢があります。そのほか、うなぎや日本直送のネタを使用した鮨・寿司など、専門性の富んだ料理店もあります。特に鮨・寿司はローカル向けの低価格から日本と変わらない値段で提供しているお店もあります。
 なお、多くの日本食料理店はホーチミン市1区中心部に位置しておりますが、中には郊外に店舗を構えるケースもあります。これは、日本人駐在員をターゲットにした出店ではなく、現地のベトナム人をターゲットに営業が行われていることのあらわれであり、JETROホーチミン事務所が調べた「客層の約9割がベトナム人である」との見解とリンクするものです。

【コロナ禍における日本食料理店の動向について】

 昨今のコロナウイルスの感染拡大は、当地の日本食料理店にも大きな影響を与えました。ホーチミン市内で社会的隔離措置が断行された3月・4月については、通常営業は禁止され、デリバリーの対応のみとなり、飲食店の売上に大きな影響を与えました。加えて、ダナン等のベトナム中部地方から始まったコロナウイルス第二波の影響から、ホーチミン市内では7月・8月は通常通りの営業が可能であったものの、客足は非常に鈍く、売上減少の要因となりました。
 このような状況において、ホーチミン市1区レタントン通り近隣の日本食料理店が、相次いで閉店する結果となりました。上記の売上減少に加え、レタントン通り近隣は「日本人街」として有名な場所で、日本食料理店の最激戦区であり、以前より店舗賃料が高額であるケースが大半を占めております。コロナ禍においては、多くの建物オーナーから家賃減額措置も講じられたようですが、「記録的な売上減少」、「高額な家賃負担」によって経営が厳しくなったと推察されます。
 なお、現在(2020年11月時点)では、客足が戻りつつある日本食料理店も多いようですが、日本からのビジネス出張者や旅行客が訪越出来ていないことを踏まえると、対前年の売上水準を下回る飲食店が大半を占めていると考えられ、「我慢比べ」の状況が続いており、飲食店経営者にとって、厳しい状況であることに変わりはないものと考えられます。

 ここからは、筆者の個人的な趣向を大いに含んでおりますが、独断と偏見に基づき、いくつかの日本食料理店をご紹介させて頂きます。出張や旅行、何かの機会でベトナム・ホーチミンを訪れた際は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

【老舗料理店】

k-café (74A4,Hai Ba Trung,District 1)

当地にオープンしてから今年で23年目の老舗日本食料理店です。オーナーは現役で毎日お店に立ち、お客様の接客を行います。オーナーの教育はベトナム人スタッフにも行き届いており、食前に割り箸を割ってから、お客様に提供するサービスは、恐らくホーチミン市内で唯一と言っても過言ではないと思います。もちろん料理はどれもおいしいのですが、ランチ営業時の「週替わりランチ」、夜営業時の「今週の一品」など、来店客を飽きさせない工夫を凝らしております。筆者が最もおすすめする、ホーチミン市内の日本食料理店です。

店舗外観

筆者撮影

KITAHAMA(15A Le Thanh Ton,District 1)

 現在の場所で営業を開始してからは約1年と日は浅いのですが、駐在歴の長い方の間では、「KITAHAMA」の名前を聞いて懐かしむ方も多いと思います。以前はホーチミン市内で営業をしておりましたが、その後長い間閉店しておりました。現在のオーナーが一念発起し、現在の場所でリニューアルオープンを迎えた経緯があります。

 メニュー数の多さに定評があり、オーナーは「お客様は、地元の料理をたまには食べたいだろうから」と、お客様の要望に応じて、可能な限りメニュー化しているとのことです。そのようなオーナーの人柄に魅了され、お店は常連客を中心に、連日満席に近い状況です。ご利用の際は、少し早いお時間に訪れることをおすすめいたします。

【有名店】

満マル1号店・2号店(71 Mac Dinh Chi District 1/192A Ly Tu Trong District 1)

 ホーチミン市に駐在する日本人で知らない人はいないというほど、有名な日本食料理店です。日本人のみならず、ベトナム人や外国人からも人気を得ています。
店内の雰囲気は、まさしく日本の居酒屋そのものであり、ベトナム人スタッフへの教育が行き届いている様を実感できます。

なお、満マルグループのベトナム進出責任者の苦労話や体験談、成功の秘訣などが、有名動画共有サイトで視聴可能となっております。ご興味のある方は一度ご覧になってから、店舗を訪れると、違った発見や気づきがあるかもしれません。

 上述の通り、ベトナム・ホーチミン市内には日本食料理店が数多くあり、日本人のみならず、ベトナム人や外国人の胃袋を満たしております。一方で、出店数が多いがゆえに日本食料理店同士の競争も激しく、取り巻く経営環境は甘いものではありませんでした。加えて、昨今のコロナウイルスの影響によって生き残れるお店とそうでないお店の差があらわれてきたものと推察されます。老舗や有名店として名を馳せる日本食料理店には、スタッフへの教育・来店客への細やかな気配りなどの日本流のサービスが従業員に浸透しており、そのほかにも競合店と異なる部分があると考えています。是非とも当地へ訪れた際は、そのような視点で飲食店を選ばれてもいいかもしれません。

以上、プロネクサスベトナムが、ベトナ・ホーチミンにおける日本食料理店についてご紹介致しました。次回は「日本人の知らないベトナム人の習慣」をお伝えします。

プロネクサスベトナム現地レポート(2020年11月 VOL.12)

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