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コラム

プロネクサスベトナム現地レポート(2020年10月 VOL.6)

プロネクサスベトナムが、ベトナム現地情報をお伝えいたします。

今回のテーマは、ベトナムへの海外からの直接投資(Foreign Direct Investment以下、FDI)の動向についてです。全世界で流行中の新型コロナウイルスの影響で、日本のベトナムへのFDI投資件数ならびに投資額は前年の同時期と比較して減少傾向が継続しております。

【FDI動向の概要:2020年(1月~9月)】 *9月の数値は、20日時点の速報値

1.日本の対越投資動向

  • 日本の2020年1月から9月までのFDI投資額は約17億3,021万USドル(*2019年同期間:約30億6,734万USドル、56.4%)
  • 日本の2020年1月から9月までのFDI投資件数は、757件(*2019年同期間:1,082件、69.9%)
  • 証券投資件数を除いた日本の2020年1月から9月までのFDI投資件数は、309件。(*2019年同期間:502件、61.5%)
    *下グラフ参照
    *証券投資を除くFDI投資件数の統計データは、会社設立や増資等の日系企業の直接的な進出動向の判断指標の一つとなる数値です。
*データ引用元:ベトナム外国投資庁

2.世界の対越投資動向

2020年9月現在、海外からのベトナムへの直接投資は、111の国と地域から投資が行われており、投資金額・投資件数の上位5か国は以下のとおりです。

*データ引用元:ベトナム外国投資庁 *「新規投資の金額・件数」「追加投資の金額・件数」「証券投資の金額と件数」の合計で順位を算出(2020年1月~9月)

<主な大型プロジェクト>

  • 液化天然ガス(LNG)の発電所プロジェクトの約40億USドル(シンガポール)2020/1
  • ロンソン石油化学コンビナート建設プロジェクトで約13億USドル(タイ)2020/4
  • 2020年9月20日の時点の「新規投資金額」「追加投資金額」「証券投資金額」の合計は、約212.0億ドルで、2019年の同時期と比較して81.1%

*引用元:ベトナム外国投資庁

<コロナ渦における海外からの投資を呼び込む活動:オンライン投資促進フォーラムの開催>

新型コロナウイルスによって人の移動が制限される状況下でも、ベトナム政府は、近隣アセアン諸国や世界各国と比べても、依然としてベトナムへの投資熱は高いと考えています。直近では、2020年9月7日に、「ベトナム計画投資省」と「ベトナム国家銀行」と「ベトナムスタンダードチャータード銀行」の共催で、「ベトナムの注目株」をテーマに、オンラインを活用した投資促進フォーラムを開催し、約500の多国籍企業のリーダー約4,700人が参加しました。この会議のなかでベトナム計画投資省は、「米中の貿易摩擦」、「法人税率が高い地域の回避」、「新型コロナウイルスによるサプライチェーンの一極集中リスクの回避」を理由に、世界各国の多国籍企業がサプライチェーンの見直しを進めている現状をチャンスと捉え、「人材育成」や「外国企業の誘致促進のための条件緩和を検討するワーキンググループの設立」などの対策を講じて、世界の投資家から投資を積極的に呼び込む姿勢を強調しています。

参考URL①:https://haiquanonline.com.vn/viet-nam-ngoi-sao-dang-len-trong-thu-hut-fdi-133062.html

参考URL②:https://vtv.vn/kinh-te/viet-nam-ngoi-sao-dang-len-thu-hut-dau-tu-nuoc-ngoai-20200907183847081.htm

以上、プロネクサスベトナムが海外からの投資動向について、お知らせ致しました。

プロネクサスベトナム現地レポート(2020年10月 VOL.6)

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