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2021.05.12コラム

プロネクサスベトナム現地レポート（2021年5月 VOL.22）

プロネクサスベトナムが、2021年4月のベトナム現地情報をお伝えいたします。

今回のテーマは、ベトナムへの海外からの直接投資（Foreign Direct Investment以下、FDI）の動向についてです。

2021年ワクチンが普及してきたものの全世界で新型コロナウイルスの影響は未だに大きく、前年同時期と比べると減少傾向が続いております。

【FDI動向の概要（2021年1月1日～4月20日）】　*4月の数値は、20日時点の値       

１．日本の対越投資動向

• 日本の2021年1月1日から4月20日までのFDI投資額は約25億1,369万USドル（*2020年同期間：約11億5,593万USドル、217.4%）
• 日本の2021年1月1日から4月20日までのFDI投資件数は、182件（*2020年同期間：438件、41.6%）
• 証券投資件数を除いた日本の2021年1月1日から4月20日までのFDI投資件数は、101件（*2020年同期間：151件、66.8%）

*下グラフ参照
*証券投資を除くFDI投資件数の統計データは、会社設立や増資等の日系企業の直接的な進出動向の判断指標の一つとなる数値です。

２．世界の対越投資動向

2021年4月の値ですが、海外からのベトナムへの直接投資は、67の国と地域から投資が行われており、投資金額・投資件数の上位5か国は以下のとおりです。

＜主な大型プロジェクト＞

• 発電所建設プロジェクトで約31億USドル（シンガポール）2021/3
• 火力発電所建設プロジェクトで約13億USドル（日本）2021/1
• LG電子ハイフォン工場に約7億USドル追加投資（韓国）2021/2
• ラジアルタイヤ製造プロジェクトで約3億USドル追加投資（中国）2021/1
• 太陽電池プロジェクトで約5億USドル（香港）2021/3
• 上記の大型プロジェクトなどがFDI投資金額全体を下支えしており、全世界からのベトナムへの投資金額は、対前年同時期と比較し99.3％程度で推移

*引用元：ベトナム外国投資庁

＜４月の投資状況＞

2021年4月の外国からベトナムへのFDI投資をみてみると、金額ベースは同水準に戻りつつありますが、件数は未だに伸び悩んでいる状況にあります（対前年比　約99.3%程度）。

外国からベトナムへの新規プロジェクトへの投資は451件（対前年比45.8%程度）、金額は85億USドル（対前年比126.8%）。同様に外国からベトナムへの既存プロジェクトに係る増資に関しては、263件行われ（対前年比78.5%程度）、金額は27億USドル（対前年比90%）に達しました。しかしながら、2021年4月のベトナムにおいて投資資本においては6.8％増加し、厳しい状況下でも注目を浴び、経済成長が続いていることが分かります。

＜ベトナムの2021年経済成長率6.7％増と予想＞

アジア開発銀行(ADB)は4月28日に発表した”Asian Development Outlook“で2021年のベトナムの経済成長率を6.3％から6.7％に上方修正しました。成長の要因として、コロナウイルス拡大の抑制、製造業の輸出の増加、海外直接投資（FDI）の増加、そして貿易の拡大が挙げられています。

業種別にみると2021年は製造業が9.5％増加すると予想され、GDP成長率を3.5％上げるとされています。また、サービス業も6.0％増加すると見込まれており、GDP成長率を2.3％上げるとされています。そしてアメリカや中国の経済回復に伴い、ベトナムの輸出業も8.0％伸びるとされています。

アジア開発銀行はベトナム政府が新型コロナウイルスを抑制できた場合、2022年の成長率についても7.0％増と予想し、ベトナムの経済成長は更に発展していくといわれています。

*引用元：

アジア開発銀行（Asian Development Bank）. “Asian Development Outlook (ADO) 2021: Financing a Green and Inclusive Recovery”.

 https://www.adb.org/sites/default/files/publication/692111/ado2021.pdf,（参照2021/05/18）

以上、プロネクサスベトナムが海外からの投資動向について、お知らせ致しました。

次回は、【ベトナムへの海外からの直接投資（Foreign Direct Investment以下、FDI）5月の動向について】をお伝え致します。

プロネクサスベトナム現地レポート（2021年5月　VOL.22）

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