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コラム

プロネクサスベトナム現地レポート (2024年6月 VOL.59)

プロネクサスベトナムが、2024年5月のベトナム現地情報をお伝えいたします。

今回のテーマは、ベトナムへの海外からの直接投資(Foreign Direct Investment以下、FDI)の動向についてです。

【FDI動向の概要(2024年1月1日~5月20日)】*5月の数値は20日時点の値   

1.   日本の対越投資動向

日本の2024年1月1日から5月20日までのFDI投資額は約12.3億USドル(*2023年同期間:約21.0億USドル、58.6%)    日本の2024年1月1日から5月20日までのFDI投資件数は、232件(*2023年同期間:274件、84.7%)                              証券投資件数を日本の2024年1月1日から5月20日までのFDI投資件数は、153件(*2023年同期間:175件、87.4%)

*下グラフ参照
*証券投資を除くFDI投資件数の統計データは、会社設立や増資等の日系企業の直接的な進出動向の判断指標の一つとなる数値です。

*データ引用元:ベトナム外国投資庁

 

2. 世界の対越投資動向

2024年5月の値ですが、海外からのベトナムへの直接投資は、62の国と地域から投資が行われており、投資金額・投資件数の上位5か国は以下のとおりです。

        ■投資金額の上位5か国(金額:USドル)                                    ■投資件数の上位5か国(件数)

*データ引用元:ベトナム外国投資庁 *「新規投資の金額・件数」「追加投資の金額・件数」「証券投資の金額と件数」の合計で順位を算出(2024年1月1日~5月20日)

 

<2024年1月から2024年5月までの海外からのベトナムへの投資の状況>

2024年1月~5月までのベトナムに対する海外からの直接投資は、[払込資本金]が110億7,000万米ドル、前年同期間比で2%増加いたしました。特に、海外からの[新規投資件数]は前年同期比で大幅に増加(2024年1月~5月:1,227件(前年同期比:27.5%増)いたしました。また、[登録資本金]については、前年同期間比7.8%増加いたしました。
 また、新規の[登録資本金]の総額は 79 億 4,000万USドル(前年同期間比50.8%増)となり、同様に海外からベトナムへの既存プロジェクトに係る増資に関しては、440件行われ(前年同期間比9.3%減)、金額は20億8,000万USドル(同期比8.7%減)となりました。

 

<2024年5月20日時点の海外からの投資累計額>

2024年4月までの全期間にベトナム全体に対して申請された累計の[*登録資本金]の総額は、4,813億 3,000万USドルであり、これに対して実際に払い込みされた[払込資本金]の総額は3,054億3,000万USドル(63.5%)になっております。
*申請時に登録を行う[登録資本金]全額を支払う必要はなく、実際に払い込まれた資本金を[払込資本金]として区別します。なお、[登録資本金]と[払込資本金]が一致している場合、親子ローンなどの借入を行うことができないため、投資を行う場合は注意が必要です。 

 

<マイクロソフト、ベトナムのAI活用率は世界平均を上回る>

米マイクロソフト(Microsoft)が発表した人工知能(AI)導入状況に関する調査によりますと、ベトナムの知識労働者の88%がジェネレーティブAIを使用しており、これは世界の75%よりも高いということです。

同調査は、ベトナムを含む31カ国の31,000人の労働者を対象に行われました。職場でジェネレーティブAIを使用する割合は過去6カ月で約2倍に増加しました。人気のツールはChatGPT、Copilot、GitHub Copilotになっています。

同調査によりますと、ベトナムの労働者が企業や組織による導入指示を待つのではなく、自らAIツールを装備して使用する傾向があり、全世代で約70%のユーザーが個人用のAIツールを仕事に使用しているということです。

一方、経営レベルでは、ベトナムのビジネスリーダーの89%が、競争力を維持するために自社がAIを適用する必要があると考えていますが、半数近くが具体的な導入計画やビジョンがないことを懸念しています。

ベトナムの労働者が世界平均よりもAIを使用している事実を評価し、マイクロソフト・ベトナムのグエン・クイン・トラム ゼネラルディレクターは「AIは現在、文書の翻訳や要約、電子メールの下書きといった単純作業に使用されているだけでなく、創造性を必要とする作業にも使用されるようになってきています。しかし、指導者層からのAI活用の働きかけは低く、この現実は世界に反している」と指摘しました。

「ベトナムは、ビジネス目標を達成し、組織の効率を最適化するための主要な手段の一つとして、組織、企業、リーダーがAIを実験するだけでなく、活用することを奨励するメカニズムをさらに推進する必要がある」と同氏は主張しています。

 

*引用元:
Dtinews 「Rate of using AI to work in Vietnam is higher than world’s average: Microsoft」
https://dtinews.dantri.com.vn/en/news/018/89030/rate-of-using-ai-to-work-in-vietnam-is-higher-than-world-s-average–microsoft.html
(参照2024/05/28)

VIETJO「職場でのAI導入率、ベトナムは世界平均より高水準」
https://www.viet-jo.com/news/economy/240527180936.html
(参照2024/05/28)

 

以上、プロネクサスベトナムが海外からの投資動向について、お知らせ致しました。
次回は、【ベトナムへの海外からの直接投資(Foreign Direct Investment以下、FDI)6月の動向について】をお伝え致します。

 

プロネクサスベトナム現地レポート(2024年6月 VOL.59)

 

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