MENU

最新情報

コラム

プロネクサスベトナム現地レポート (2024年4月 VOL.57)

プロネクサスベトナムが、2024年3月のベトナム現地情報をお伝えいたします。

今回のテーマは、ベトナムへの海外からの直接投資(Foreign Direct Investment以下、FDI)の動向についてです。

【FDI動向の概要(2024年1月1日~3月20日)】*3月の数値は20日時点の値   

1.   日本の対越投資動向

日本の2024年1月1日から3月20日までのFDI投資額は約5.2億USドル(*2023年同期間:約3.2億USドル、162.5%)    日本の2024年1月1日から3月20日までのFDI投資件数は、113件(*2023年同期間:157件、72.0%)                              証券投資件数を日本の2024年1月1日から3月20日までのFDI投資件数は、73件(*2023年同期間:98件、74.5%)

*下グラフ参照
*証券投資を除くFDI投資件数の統計データは、会社設立や増資等の日系企業の直接的な進出動向の判断指標の一つとなる数値です。

 

 

*データ引用元:ベトナム外国投資庁世界の対越投資動向

 

2. 世界の対越投資動向

2024年3月の値ですが、海外からのベトナムへの直接投資は、62の国と地域から投資が行われており、投資金額・投資件数の上位5か国は以下のとおりです。

                               ■投資金額の上位5か国(金額:USドル)                                    ■投資件数の上位5か国(件数)

*データ引用元:ベトナム外国投資庁 *「新規投資の金額・件数」「追加投資の金額・件数」「証券投資の金額と件数」の合計で順位を算出(2024年1月1日~3月20日)

 

20241月から20243月までの海外からのベトナムへの投資の状況>

2024年1月~3月までのベトナムに対する海外からの直接投資は、[払込資本金]が61億7,000万米ドル、前年同期比で13.4%増加いたしました。海外からの[新規投資件数]は大幅に増加いたしました。また、[登録資本金]は、前年同期比7.1%増加いたしました。

 また、海外からベトナムへの新規プロジェクトへの投資は644件(前年同期間比23.4%増)、金額は47億7,000万USドル(前年同期間比57.9%増)。同様に海外からベトナムへの既存プロジェクトに係る増資に関しては、248件行われ(前年同期間比6.0%増)、金額は9億3,460万USドル(同期比14.1%減)となりました。

 

2024320日時点の海外からの投資累計額>

2024年3月までの全期間にベトナム全体に対して申請された累計の[*登録資本金]の総額は、4,758億 3,000 万USドルであり、これに対して実際に払い込みされた[払込資本金]の総額は3,018億USドル(63.4%)になっております。

*申請時に登録を行う[登録資本金]全額を支払う必要はなく、実際に払い込まれた資本金を[払込資本金]として区別します。なお、[登録資本金]と[払込資本金]が一致している場合、親子ローンなどの借入を行うことができないため、投資を行う場合は注意が必要です。

 

<スタンダードチャータード銀行、2024年のベトナムGDP成長率を6.7%と予想>

英スタンダード・チャータード(Standard Chartered Bank)銀行が発表したマクロ経済に関する最新レポートの中で、ベトナムの2024年国内総生産(GDP)成長率予測を6.7%に据え置いたということです。

中期的な見通しは、ベトナム経済の開放性と安定性から、引き続き有望です。FDI流入を活性化させるために、ベトナムは急速なGDP成長を再開し、インフラを整備する必要があります。」と、スタンダードチャータードのタイ・ベトナム担当エコノミスト、ティム・リーラハパンは述べました。

同氏は「不動産市場は、これまでの措置では短期的な返済圧力しか軽減されていないように見えるため、さらなる流動性支援が必要かもしれません。低金利、新規プロジェクトの承認、買い手心理の好転が市場を後押しする可能性があります」と分析しました。

小売売上高と鉱工業生産は最近の減速にもかかわらず堅調を維持しています。建設業、宿泊業はこれまで力強い成長を続けており、製造業は拡大を始めています。輸出と輸入は回復し始めていますが、エレクトロニクス関連の貿易はまだ暫定的です。

なお、インフレ懸念が再燃していることから、インフレ率は2023年の3.3%から2024年には5.5%に上昇する見通しです。ベトナム経済の回復が勢いを増し始めていることから、金融緩和は終了した可能性が高いです。再利下げの可能性はあるものの、金利は据え置かれます。ベトナム国家銀行(中央銀行)が9月末まで基準貸付利率(リファイナンスレート)を年4.5%に維持し、第4四半期(10~12月)に+0.5%pt引き上げます」とスタンダード・チャータード銀行は予想しています。

 

*引用元:

VIETJO 「スタンチャート銀、ベトナムの24年GDP成長率を+6.7%に据え置き」

https://www.viet-jo.com/news/economy/240325192630.html

(参照2024/3/26)

 

Vietnam plus 「Standard Chartered forecasts Vietnam’s 2024 GDP growth at 6.7%」

https://en.vietnamplus.vn/standard-chartered-forecasts-vietnams-2024-gdp-growth-at-67/276076.vnp

(参照2024/1/10)

 

以上、プロネクサスベトナムが海外からの投資動向について、お知らせ致しました。

次回は、【ベトナムへの海外からの直接投資(Foreign Direct Investment以下、FDI)4月の動向について】をお伝え致します。

 

プロネクサスベトナム現地レポート(2024年4月 VOL.54)

 

【Disclaimer】

本資料は、情報提供を目的として作成しております。
本資料に記載の情報は、会計・税務・法律上の観点からのアドバイスを含むものではありません。
インターネット上を含む、一切の無断転載を禁止しております。
本資料の情報は、株式会社プロネクサスが作成元より提供を受けており、著作権は、原則として作成元に帰属します。いかなる目的でも、本資料の一部または全部を無断で使用すること、または、いかなる方法で複写、複製、引用、転載、翻訳、貸与などを行うことを禁止しております。
本資料に記載された情報は、作成元が信頼できると判断したものを根拠として作成を行っておりますが、その内容の正確性、信頼性、完全性を保証するものではありません。弊社および作成元は、当該情報に起因して発生した損害について、その内容の如何に関わらず、一切の責任を負いません。