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コラム

プロネクサスベトナム現地レポート (2023年1月VOL.42)

プロネクサスベトナムが、2022年12月のベトナム現地情報をお伝えいたします。

今回のテーマは、ベトナムへの海外からの直接投資(Foreign Direct Investment以下、FDI)の動向についてです。

【FDI動向の概要(2022年1月1日~12月20日)】*12月の数値は20日時点の値

【1】 日本の対越投資動向

日本の2022年1月1日から12月20日までのFDI投資額は、約48億USドル(*2021年同期間:約39億 USドル、123.1%)
日本の2022年1月1日から12月20日までのFDI投資件数は、581件(*2021年同期間:540件、107.6%)
 証券投資件数を除いた日本の2022年1月1日から12月20日までのFDI投資件数は、365件(*2021年同期間:331件、110.3%) 

*下グラフ参照
*証券投資を除くFDI投資件数の統計データは、会社設立や増資等の日系企業の直接的な進出動向の判断指標の一つとなる数値です。

 

*データ引用元:ベトナム外国投資庁

世界の対越投資動向

 2022年12月の値ですが、海外からのベトナムへの直接投資は、 108の国と地域から投資が行われており、投資金額・投資件数の上位5か国は以下のとおりです。

 

 

*データ引用元:ベトナム外国投資庁 *「新規投資の金額・件数」「追加投資の金額・件数」「証券投資の金額と件数」の合計で順位を算出(2022年1月1日~12月20日)

 

<主な大型プロジェクト>

  • 都市部のインフラ建設プロジェクトで9億4,100万USドル追加投資(シンガポール)2022/1
  • 電子機器製造の工場プロジェクトで3億600万USドル追加投資(香港)2022/1
  • Samsung Electro-mechanics Vietnam Coのプロジェクトで9億2000万USドル追加投資(韓国)2022/2
  • レゴ・グループによるビンズオン省での新工場の設立プロジェクトで約13億2,000万USドルの新規投資(デンマーク)2022/3

上記の大型プロジェクトなどがFDI投資金額全体を下支えしており、全世界からのベトナムへの投資金額は、対前年同時期と比較し62.5%程度で推移。

*引用元:ベトナム外国投資庁

 

<12月の投資状況>

2022年12月までに申請された[登録資本金]の総額は、4,386.9億 USドルであり、これに対して実際に払い込みされた[払込資本金]の総額は2,740億USドル(62.5%)になっております。
*申請時に登録を行う[登録資本金]全額を支払う必要はなく、実際に払い込まれた資本金を[払込資本金]として区別します。なお、[登録資本金]と[払込資本金]が一致している場合、親子ローンなどの借入を行うことができないため、投資を行う場合は注意が必要です。
外国からベトナムへの新規プロジェクトへの投資は2,036件(対前年比117.1%程度)、金額は124.5億USドル(対前年比81.6%)。同様に外国からベトナムへの既存プロジェクトに係る増資に関しては、1,107件行われ(対前年比112.4%程度)、金額は101.2 億 USドル(対前年比112.2%)に達しました。

 

<ベトナムCPI、前年比+3.15%>

 

ベトナムの統計総局(GSO)の発表によると、2022年の消費者物価指数(CPI)で前年比3.15%の伸びを記録し、国会の目標値を達成したということです。 

 

2022年のベトナム経済は回復しています。消費と輸出のための生産需要が急増したことに、世界的な商品価格の高騰が加わっとことで、商品と必須サービスの価格が上昇しましたが、物価は基本的にまだコントロールされています」とGSOのNguyen Thi Huong総局長は語りました。

 

CPI上昇の要因として、GSOは国内のガソリンと石油の価格が34回調整され、前年比28.01%増、ガス価格は11.49%増であったと指摘しました。米価は輸出価格と市場の需要に合わせて変動し、2021年から1.22%増、食料品価格も1.62%増、住宅・建設資材価格も3.11%増となりました。

 

一方、豚肉の供給保証により豚肉価格が10.68%下落、また、2022年の新型コロナウイルスの流行により住宅家賃が1.83%減、郵便・通信サービス価格が0.37%減少したことなど、CPIの上昇傾向を抑える要因も存在します。

 

なお、GSOによると、2022年のコア・インフレ率は2021年から2.59%増加し、CPIの伸び3.15%より低く、消費者物価の変化は主に食品、ガソリン、石油、ガス価格によってもたらされていることを示しています。

 

「急増するインフレ圧力に積極的に対処するため、政府は各省庁、部門、地方に対し、社会経済発展への悪影響を最小限に抑えるため、適宜政策を実行し、協調して対策を講じるよう命じました。適切な政策は、物価上昇の圧力を緩和し、生産と企業活動、国民生活の安定に役立っています」とHuong総局長は述べました。

 

*引用元:

VietnamPlus 「Consumer price index up 3.15% in 2022」

https://en.vietnamplus.vn/consumer-price-index-up-315-in-2022/246298.vnp(参照2022/12/29)

 

VIET JO 「12月全国CPI、前年同月比+4.55% 通年は+3.15%(推定値)」

https://www.viet-jo.com/news/statistics/221229185951.html(参照2022/12/30)

 

 

以上、プロネクサスベトナムが海外からの投資動向について、お知らせ致しました。

次回は、【ベトナムへの海外からの直接投資(Foreign Direct Investment以下、FDI)1月の動向について】をお伝え致します。

 

プロネクサスベトナム現地レポート(2023年1月 VOL.42)

 

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