ベトナムにおけるビジネスセンター・レンタルオフィス、労務管理、会社事務、会社設立、ビザ取得等なんでもご相談ください。当社は東証プライム市場上場企業（株）プロネクサスのグループ会社です。

2022.07.07コラム

プロネクサスベトナム現地レポート（2022年7月 VOL.36）

プロネクサスベトナムが、2022年6月のベトナム現地情報をお伝えいたします。

今回のテーマは、ベトナムへの海外からの直接投資（Foreign Direct Investment以下、FDI）の動向についてです。

【FDI動向の概要（2022年1月1日～6月20日）】*6月の数値は20日時点の値

１．日本の対越投資動向

• 日本の2022年1月1日から6月20日までのFDI投資額は約10億6,000万USドル（*2021年同期間：約24億4,000万USドル、43.3%）
• 日本の2022年1月1日から6月20日までのFDI投資件数は、248件（*2021年同期間：260件、95.3%）
• 証券投資件数を除いた日本の2022年1月1日から6月20日までのFDI投資件数は、146件（*2021年同期間：149件、98.0%）　          

*下グラフ参照
*証券投資を除くFDI投資件数の統計データは、会社設立や増資等の日系企業の直接的な進出動向の判断指標の一つとなる数値です。

２．世界の対越投資動向

2022年6月の値ですが、海外からのベトナムへの直接投資は、84の国と地域から投資が行われており、投資金額・投資件数の上位5か国は以下のとおりです。

                          ■投資金額の上位5か国（金額：USドル）                                         ■当件数の上位5か国（件数）

＜主な大型プロジェクト＞

• 都市部のインフラ建設プロジェクトで9億4,100万USドル追加投資（シンガポール）2022/1
• 電子機器製造の工場プロジェクトで3億600万USドル追加投資（香港）2022/1
• Samsung Electro-mechanics Vietnam Coのプロジェクトで9億2000万USドル追加投資（韓国）2022/2
• レゴ・グループによるビンズオン省での新工場の設立プロジェクトで約13億2,000万USドルの新規投資（デンマーク）2022/3

上記の大型プロジェクトなどがFDI投資金額全体を下支えしており、全世界からのベトナムへの投資金額は、対前年同時期と比較し61.1％程度で推移。

*引用元：ベトナム外国投資庁

＜6月の投資状況＞

2022年6月までの外国からベトナムへのFDI投資をみてみると、コロナウイルスの影響で金額、件数ともに伸び悩んでいる状況にあります（対前年比　約61.1%程度）。

外国からベトナムへの新規プロジェクトへの投資は752件（対前年比93.5%程度）、金額は49億4,000万USドル（対前年比51.7%）。同様に外国からベトナムへの既存プロジェクトに係る増資に関しては、487件行われ（対前年比105.9%程度）、金額は68億2000万USドル（対前年比165.5%）に達しました。

＜ベトナムの22年GDP成長率6.5％増と予想＞

英国のシンクタンクであるオックスフォード・エコノミックス(Oxford Economics)とイングランド及びウェールズ勅許会計士協会(ICAEW)が先般発表した報告によると、2022年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率は+6.5％であり、地域全体の平均成長率5.8％よりも0.7％高いと予想されています。

ICAEWの報告書によると、東南アジア地域全体の回復は新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の感染によって異なるものの、シンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナムのGDPは、パンデミック前の水準まで回復しました。

その中でも、ベトナムは特にデルタ株の影響を受けなかったため、マレーシアやフィリピンのように経済にダメージを与える大規模なロックダウンを経験しなかったことが指摘されています。

*引用元:
VietnamPlus　「Vietnam’s growth to rise by 6.5% in 2022: ICAEW」
https://en.vietnamplus.vn/vietnams-growth-to-rise-by-65-in-2022-icaew/231621.vnp（参照2022/06/23）

VIET JO　「ベトナムの22年GDP成長率+6.5％、23年は+8.3％に加速　英シンクタンク予想」
https://www.viet-jo.com/news/economy/220624145558.html（参照2022/06/27）

以上、プロネクサスベトナムが海外からの投資動向について、お知らせ致しました。

次回は、【ベトナムへの海外からの直接投資（Foreign Direct Investment以下、FDI）7月の動向について】をお伝え致します。

プロネクサスベトナム現地レポート（2022年7月　VOL.36）

【Disclaimer】

本資料は、情報提供を目的として作成しております。
本資料に記載の情報は、会計・税務・法律上の観点からのアドバイスを含むものではありません。
インターネット上を含む、一切の無断転載を禁止しております。
本資料の情報は、株式会社プロネクサスが作成元より提供を受けており、著作権は、原則として作成元に帰属します。いかなる目的でも、本資料の一部または全部を無断で使用すること、または、いかなる方法で複写、複製、引用、転載、翻訳、貸与などを行うことを禁止しております。
本資料に記載された情報は、作成元が信頼できると判断したものを根拠として作成を行っておりますが、その内容の正確性、信頼性、完全性を保証するものではありません。弊社および作成元は、当該情報に起因して発生した損害について、その内容の如何に関わらず、一切の責任を負いません。