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コラム

プロネクサスベトナム現地レポート(2020年10月 VOL.9)

プロネクサスベトナムが、ベトナム現地情報をお伝えいたします。
今回のテーマは、【日本人の知らないベトナム人の特徴、習慣】についてご紹介します。
なお、今回のレポートについては、筆者の個人的見解が大部分を占めており、統計データ等によらないことを予めご承知置きください。

【プライドが高く、メンツを大事にする】

 スポーツや職場などの場面において、「ある人物」を他者の前で叱責や注意喚起、指導などを行い、場の雰囲気を変える、他者にまで指導を行う側の意向を伝えることは、日本においてしばしばみられる光景であると思います。

 この場合における「ある人物」は、往々にして、指導者や注意喚起を行う人物が信頼を置く人物であり、両者の間に信頼関係があるからこそ、他者の前で叱責・注意喚起を行うことも可能であり、「ある人物」もそれを理解して、受け入れるというケースが存在すると思います。

 一方、ベトナム人はタイトルの通り、【プライドが高く、自身のメンツを大事にする】方が多く、上記のような対応を当地で行った場合、「ある人物」はその後、退職やチームを去る可能性が高いといえます。理由としては上記の対応により、「自身のプライドを傷つけられ、メンツを汚されたため」という具合になるでしょう。

 したがって、当地に進出している日系企業では、ベトナム人従業員への指導は概ね別室で個別に行われることが多いです。これは日系企業が、ベトナム人は役職を重視し、特に儒教の「年上を敬う文化」が背景にあることを意識したマネジメントを慎重に行っている証左といえます。

ベトナムでは、もともと離職率が高く、職場に対するロイヤリティー(忠誠心)は低い傾向にあります。

有能な従業員を確保するため、ベトナム人従業員の管理・指導に関して、細心の注意を払っている企業も多いと感じています。

【自分の非を認めず、謝ることをしない】

 【自分の非を認めず、謝ることをしないこと】については、海外においてよく耳にする文化であるかもしれませんが、ベトナムにもあてはまることが多いです。道を間違えたタクシードライバー、ベトナム料理店のオーダー係など、例をあげるときりがありませんが、当地で日常生活を送る日本人にとって、違和感を覚える・憤慨するシーンは多いと思います(なぜ謝らないのだろう?)。

このことは、ビジネス上においても同様であり、社内に限らず取引先との間でも同様に起こりうることです。やはり、ベトナム人のプライドが高いことが関係しているように感じています。プライドやメンツを気にするあまり、自分の非を認めるのではなく他者への責任転嫁や言い訳をならべるベトナム人が多い印象です。

 このようなケースにおいては、責任転嫁や言い訳が出来ないよう、エビデンスやデータに則り、説明することで自らのミスや非を認めざるを得ない状況をつくることで解決することもあります。

 上記のようなベトナム人の気質を踏まえ、当地でビジネスを行うことは重要であると考えます。日本人の感覚や常識、ものさしだけで考えるのではなく、ベトナム人のものさしや気質・文化を理解したうえで、ビジネスに望むことは、非常に重要であると考えています。

以上、プロネクサスベトナムが、【日本人の知らないベトナム人の特徴、習慣】をご紹介致しました。
次回は「対越FDI動向コラム 2020年10月」となります。

プロネクサスベトナム現地レポート(2020年10月 VOL.9)

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